浄智寺

2022年01月13日 16:59

以前から写真を撮りに行ってみようと思ってかなり経ってしまったのですが、今日鎌倉五山(臨済宗の寺院の寺格であり鎌倉にある五つの禅宗の寺院)の一つである浄智寺に行ってきました。

浄智寺は1281年に創建されています。第5代執権北条時頼(第2代執権北条義時のひ孫にあたります)の三男宗政が二十九歳の若さで、1281年(弘安4年)に歿しているが、その菩提を弔うため宗政夫人が一族の助けを借りて寺を起こし、亡き夫と幼少の宗政の子師時を開基にしたと思われます(実ははっきりしていないらしい)。開山は日本人僧の南州宏海が招かれるが、宏海は尊敬する宗出身の高僧キ(JIS  X 0212補助漢字の変換の方法がわかりませんでしたので、カタカナで申し訳ありません)庵普寧と導師の大休正念を開山にして自身は準開山となったという経緯があるそうです。浄智寺が建つ山ノ内地区は、鎌倉時代には禅宗を保護し、相次いで寺院を建てた北条氏の所領だったので、今でも禅刹が多く、山を挟んだ隣が東慶寺で、その向かいには円覚寺があり、建長寺も歩いて数分のところにあります。どの寺院も丘を背負い、鎌倉では谷戸と呼ぶ谷間に堂宇を並べています。本尊の仏殿に祀られている木造三世仏坐像は向かって左から阿弥陀・釈迦・弥勒の郭如来像で、過去・現在・未来の時を代表しているそうで、なるほど面白いなあと思ったのですが、なぜ阿弥陀が過去で、釈迦が現在、弥勒が未来なのだろうか?と思って調べてみました。この三世仏の場合、阿弥陀仏は、十劫もの昔に成道した仏として過去仏に、釈迦仏は歴史上の仏として現在仏に、弥勒仏は釈迦仏入滅後56億7千万年後に現れる次の仏として未来仏に対応されているとのことでした(寺院センター調べ)。気の遠くなるような時間軸なのか?結構具体的なのか?いまいちよくわからない設定があるようです。うち庭の奥の隧道を抜けた洞窟には鎌倉・江ノ島七福神の一人布袋尊が祀られています。

風が冷たく寒かったからか・・オミクロンの影響でしょうか?今日の浄智寺はとてもひっそりとしていました。行きは建長寺方面から下って行き、帰りは源氏山公園ハイキングコース経由で帰ってきたのですが、源氏山を下るまでほとんど人に会いませんでした。確か小津安二郎監督はこの辺りに住んでいたと聞きましたが、あまりにも静か過ぎたので、不思議な空間に迷い込んだような・・・ちょっと不安になるくらいのレベルでした。

ちなみに浄智寺は「武士の一分」2006年山田洋治監督、「DESTINY 鎌倉物語」2017年山崎貴監督などの撮影でも使われているそうです。

今回はゆっくり写真を撮ることができたので、写真が結構ありますご覧ください。

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