近所に何気なくあるお寺が杉本寺という鎌倉最古のお寺と知りちょっと調べてみました。東大寺が出来た733年の翌年734年に建立されています、当時中国から伝わってきた(8世紀)天台宗に属するそうです(当時は最新の宗派だったのではないでしょうか)。奈良の飛鳥寺は6世紀末、法隆寺は607年、京都の広隆寺は603年もしくは622年となっていますので、京都・奈良から遅れること100年くらいになるでしょうか。その後400年以上経ってから1185年に鎌倉幕府が創設されます、鎌倉時代の仏教は武士に好まれたことから禅宗が有名ですが、それまでの仏教が国家や貴族の儀式を主流としたものから、民衆の救済のためのものとなった時代でもあったそうです。また当時は神仏習合といって仏と神を一体で不可分とする考え方が主流で、鎌倉でも神社とお寺があちこちに入り組んでいるイメージがあります(その後明治政府によって神仏判然令が出され、神仏分離により合祀などがかなりなされたようです)。ちなみに鎌倉最古の神社は甘縄明神神社で710年に創建されています。初詣などにお出かけになる機会も多いと思いますので近所のお寺や神社について調べてみるのも良いのではないでしょうか、意外な事実がわかるかもしれません。