先月、星野源さんと新垣結衣さんの婚約が発表されました。今年の「逃げるは恥だが役に立つ」のスペシャルドラマの撮影がきっかけだったそうですが、コロナ禍の閉塞感の中にあっても多くの人が“あ!・・え?”と驚き、明るい・お祝いムードになったニュースでした。何とも羨ましい・・・・じゃなかった・・・おめでとうございます。ちなみに新垣結衣さんは来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に伊東祐親の娘、八重(源頼朝の最初の妻で北条義時の初恋の人)で出演されますので楽しみです。
星野源さんは俳優、シンガーソングライター、文筆家と多才な面を持っているのですが、テレビドラマに出ている人だよなあ・・くらいにしか知らなかったので、今回、「よみがえる変態」というインパクトのある題に惹かれてエッセイ集を読んでみました。この本は、2011年から2013年まで雑誌に連載していたエッセイに、大幅に加筆して書き下ろしを加えてまとめたものです。これは星野源さんの人柄からくるものだと思うのですが、脳の手術の話や仕事で忙殺されて精神が崩壊しかける話など、かなりシビアな話になってしまうところ、絶妙なユーモアのセンスというか、ただ面白おかしくではなく、辛くしんどい経験を楽しんで文章に落とし込んでやろうという気概みたいなものを感じます。またエロ話の味付けというか取り扱い方が絶妙に面白い(女性誌に連載していたとは思えない)。自分も毎週ブログを書いている身からすると、こんなふうにエロを文章にできたらなあ・・・と本当に羨ましく思います。以前寺田寅彦さんのエッセイを目標にしたいとブログに書いたのですが、星野源さんも新たに目標の一人に加わりました。今後も精進していきたいと思います。
ちなみに星野源さんは日本変態協会会員だそうですが、会員になるためには何が必要なのでしょうか・・・・謎の組織に入る方法があれば、エッセイなどに書いてもらえるのではないかと期待しています。