つゆのあとさき

2021年06月12日 08:52

昨日は、布団を干したりシーツを洗濯したりと(多少暑かったりますが)お日様のありがたい1日でした。今週は暑い日が続いていますが、こういうのを梅雨の晴れ間というのかと思っていたら、まだ関東地方は梅雨入りしていませんでした、ウェザーニュースによると週明け以降になるそうです。関東の平年の梅雨入りは6月7日だそうなので今年の梅雨入りは遅れそうな気配です。 

♫一人歩きを始める 今日は君の卒業式
僕の扉を開けて すこしだけ泪を散らして
       ・
       ・
めぐり逢う時は 花びらの中
他の誰よりも きれいだったよ
別れゆく時も花びらの中
君は最後まで優しかった
       ・
       ・
梅雨のあとさきのトパーズ色の風は
遠ざかる 君のあとかけぬける

遠い昔、聴いていた曲で最近は聴かなくなってしまっても、なぜだか心に残っている曲というのはあるもので、梅雨の季節になると思い出す曲です。さだまさしさんの1977年発売のソロ(2枚目)アルバム「風見鶏」に収録されている「つゆのあとさき」という曲です。実はこの曲、聴いていた当時からちょっと不思議な曲だなあと思って聴いていました。タイトルの「つゆのあとさき」は永井荷風の小説(1956年中村登監督により映画化されている)から採られているようなのですが、歌詞と小説の内容とは関連はないように思えます。またタイトルからするとつゆの季節の歌ですが、卒業式のシーズンの歌であると解釈することもできます(菜種梅雨ということもある)。別れる女性に最後の誠意を見せる男性の心境をうたった歌とすれば、別れを比喩的に卒業と表現していると解釈することもできて、聴いているその人なりの思いを重ねることができる曲とも言えます。

ちなみにトパーズ色とは何色なのかと調べてみたら、トパーズにはさまざまな種類があって、赤褐色、橙、青、無色等、色々な色があるそうです。作詞されたさだまさしさんは、聴いている人それぞれの曲の色をつけて欲しいと考えたのかもしれません。

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