今日は昭和の日です。昭和の日は2006年までみどりの日だった4月29日(それ以前は天皇誕生日)。2007年1月1日施行の法改正により、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」として新設された祝日です。昭和は大化以降246番目の元号で、昭和天皇の在位期間である1926年12月25日から1989年1月7日までをいいます。考えてみれば確かに激動の時代だったと思います、金融恐慌、満州事変、日中戦争、第二次世界大戦、戦後GHQによる占領時代、高度経済成長期、バブル景気。私が生まれた昭和の中頃は、戦後の混乱期は過ぎ去っていて高度経済成長期で右肩上がりの時代でした。田んぼは埋め立てられ、砂利道は舗装され、学校は次々に作られ、ある日、山の斜面一面が突然住宅街になっていきました。小学校では近所に大型スーパーが出来たとか、マクドナルドができたとか、セブンイレブンができたなどが話題になってました。昭和41年度〜昭和45年度(1966年〜1970年)の日本の経済成長率は平均11.8%で(今では考えられない!)、1968年のGNPは当時の西ドイツを抜き世界第2位になりました。しかしこうして生活レベルは豊かになっていった反面、自然破壊や公害問題をもたらしたり、大都市の一極集中、円高の進行でバブル景気が起こったりして、いまだに尾を引いている問題を引き起こしてしまった時代だったなあとも感じています。昭和の時代はほぼ学生時代でしたので、先人たちの残した世の中を引き継いで行くのだろうぐらいにしか考えていませんでしたが、平成、令和といざ大人になって次世代に引き継がなければならなくなって考えてみたら、何か閉塞感や無力感が重苦しく広がっている世の中になってしまったような気がします。平成、令和と平和な時代は続いてますし、省エネルギーや環境保護の法整備は格段に進歩しているとも思いますが、もしかすると閉塞感を打ち破るための大転換点が必要で、これからを担う若い人たちの間ではそのためのエネルギーが徐々に溜まってきているかもしれません。自分にできることは何だろうかと?「昭和の日」をきっかけに考えてみたいと思います。