見えない世界で見えてきたこと

2026年01月28日 17:32

「見えない世界で見えてきたこと」石井健介著を読みました。著者の石井健介さんは、ブラインドコミュニケーター。アパレルやインテリア業界を経て、フリーランスの営業・PR職として活動していた2016年4月、多発性硬化症により一夜にして視力を失う。絶望の淵に立ちながらも、いくつかの出会いがきっかけとなり視点を切り替えることで、軽やかにしなやかに社会復帰を果たす。ダイアログ・イン・ザ・ダークでの勤務を経て、2021年からはブラインドコミュニケーターとしての活動をスタート。見える世界と見えない世界をポップにつなぐためのワークショップや講演活動を行う。また、セラピスト活動にも注力し、ニュートラルな自分を保ち、内側にある静けさと穏やかさを見つけるための水先案内人をしている。(表紙裏著者紹介より)

この本は、36歳で突然視力を失った著者が、絶望の底から少しづつ世界とのつながりを取り戻していく過程を描いた自伝的エッセイです。病気によって日常の全てが失われたように感じる中で、家族や友人、医療スタッフの支えに触れ、弱さを認めて人に頼ることの大切さを学んでいきます。見えなくなったことで、むしろ「人の優しさ」「当たり前の尊さ」「自分の感情と向き合う勇気」といった、これまで見過ごしてきたものが鮮明に立ち上がってくる。その気づきが、静かで温かい言葉で綴られています。視力を失うという喪失の物語でありながら。同時に“世界はまだ優しい“という希望へと読者を導く一冊です・(COPILOT作)

ある日突然視力を失ってしまう・・・。考えてみると背筋が寒くなるような恐ろしさを感じます。しかし著者の生き方から、これまで見過ごしてきたものが鮮明に立ち上がってきたり、しなやかに社会復帰を果たすところなどは少し気持ちがホッとしました。COPILOTに聞いてみたところ、最新の研究では、視覚そのものは戻らないものの、視覚が担っていた“世界の把握の仕方“は、別の視覚経路やアルゴリズムによって再構築できるそうです。つまり、音、触覚、振動、AIにより解析、空間情報の再構成などを使い、感覚機能の再構築は可能になるということのようです。

すべての人にとって暮らしやすい世の中を作るにはどうしたら?社会構造そのものを再設計するためには?・・・よく考えてみたいと思います。

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