今日は午後から雨風の強い日でしたが、とうとう関東地方も梅雨入りしたようです。そんな日にぴったりだったかもしれませんが、長谷寺に行ってきました(もちろん葉書で応募してです)。長谷寺とは正式には「海光山慈照院長谷寺」と号します。奈良時代の736年に開創され、聖武天皇の治世下に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹です。本尊は十一面観世音菩薩像であり、木彫仏としては日本最大級の尊像として、東国を代表する観音霊場の象徴でもあります。この十一面観世音菩薩は大和長谷寺(奈良県)の開山である徳道上人の本願に基づき、二人の仏師により楠の巨木な霊木から二体の観音像が三日三晩にして造顕されたと言い、そのうち一体が大和長谷寺の本尊となり、残る一体は衆生済度の誓願が込められて海中へ奉じられました。その後海中へ奉じられた尊像は相模国の長井浦(横須賀市長井)の洋上に忽然と現れ、その旨を受けた大和長谷寺の開基藤原房前(藤原鎌足の孫)によって鎌倉に遷座されたと言われています。ちなみに十一面観音を本尊として長谷寺を名乗る寺院は日本全国に240ほど存在するそうで、他と区別するため奈良にある長谷寺は大和長谷寺もしくは総本山長谷寺と言われるそうです。なんと言っても鎌倉の長谷寺の境内は四季を通じて花木が鮮やかな彩りを添え、遠く相模湾を見渡す眺望は鎌倉でも有数の景勝地になっています。特に紫陽花は明月院とともに全国的に有名です。新型コロナウイルスの影響で県外の方は今年はチャンスが少ないと思いますので、写真を多めに撮ってきましたご覧ください。(紫陽花はやはり雨がよく似合う・・・・・・かな)