武士道

2025年04月09日 15:27

「武士道」新渡戸稲造著 矢内原忠雄訳(岩波文庫版)を読みました。著者の新渡戸稲造博士は日本の教育者・思想家。農業経済学・農学の研究も行っていました。12歳(12歳⁈)の頃に東京外国語学校(現東京外国語大学)に入学し、その後東京英語学校(後の旧制第一高等学校、東京大学教養部)に入学。15歳で札幌農学校(元北海道大学)の二期生として入学。同期の内村鑑三、宮部金吾、廣井勇らとともにメゾシスト系の宣教師メリマン・ハリスから洗礼を受けています。この頃にキリスト教に深い感銘を受け、のめり込んでいきました。農学校卒業後は、国策により級友達と共に上級官吏として北海道庁に採用され、イナゴの異常発生の対策の研究等をしていた。その後、創立間もない帝国大学(後の東京帝国大学、東京大学)に進学。しかし当時の農学校に比べ、帝国大学の研究レベルの低さに失望したため退学。22歳の時ジョンズ・ホプキンス大学へ私費留学。その後札幌農学校助教授に任命され、ジョンズ・ホプキンス大学を中退して、官費でドイツへ留学。ハレ大学(現マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク)にて農業経済学の博士号取得。29歳で帰国し、教授として札幌農学校に赴任。この頃に「武士道」を英文で書きあげた。39歳で農学校を辞職して、台湾総督府の技師に任命される。58歳で国際連盟設立に際して、教育者で「武士道」の国際的に高名な著者として事務局次長の一人に選ばれている。(Wikipediaより)

新渡戸博士の経歴を長々と紹介してしまいました。こう言ってはなんですが、新渡戸稲造と言われても歴史上なにをした人かあまりイメージないですよね。が、しかし経歴見るとなんかすごいと思いませんか?上記以外にも功績は描ききれないほどあるのですが、幅広い視野を持った才能のある人はどこへ行っても優秀で実力を発揮できるようです。キリスト教徒である博士が「武士道」を英文で書き、海外へその考えを広めようと思ったのは、来日してくる交流のあったキリスト教の宣教師が西洋的な考え方も一緒に持ち込もうとする事への危機感があったのではないかと考えます。ちなみに新渡戸博士の別荘は鎌倉市稲村ヶ崎にありその跡地には聖路加看護大学の鎌倉セミナーハウス(アリスの家)が建っています。

内容についてはあまりにも有名なので今回はなしです。代わりにAIと武士道について議論してみました。
全部書くとやたら長くなるので、ひとつだけ、AIはこんなことを言っていたので紹介したいと思います。

Q功利主義の行き過ぎに修正を加える必要を感じた時に武士道は参考になりますか?
武士道は功利主義を完全に否定するものではなく、むしろその行き過ぎを補正し、人間性や倫理を取り戻すための補完的な価値観として機能する可能性があります。効率性を追求しつつも、共感や調和を忘れない社会を目指す際に、武士道の精神は深い洞察を与えるでしょう。現代社会における具体的な状況に即して武士道の精神がどのように活かせるか、さらに考えてみることも面白いかもしれません。

・・・・・考えてみたいと思います。

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