「すべての、白いものたちの」ハン・ガン著を読みました。著者のハン・ガンさんは1970年生まれの韓国の小説家。1994年、短編「赤い碇」でソウル新聞新春文芸より作家デビュー。2005年、「菜食主義者」で李箱文学賞を、同作で2016年にアジア語圏初のブッカー国際賞を受賞。2018年、「すべての、白いものたちの」で2度目のブッカー国際賞最終候補となる。他の著書に小説「少年が来る」「ギリシャ語の時間」「回復する人間」、エッセイ集「そっと、静かに」、詩集「引き出しに夕方をしまっておいた」など。2024年にアジア人女性で初のノーベル文学賞を受賞。ちなみにノーベル賞の受賞理由として、歴史的なトラウマと対峙し、人間の儚さを露呈させた、迫力ある散文に対してとなっている。
「すべての、白いものたちの」の内容紹介はこんな感じです。おくるみ、うぶ義、しお、ゆき、こおり、つき、こめ・・。「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた六十五の物語。生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。
詩的な散文というのでしょうか?文学的な知識がなく、あまりこう言った文章を読む機会がないので、新鮮な感覚で読ませてもらいました。65の物語があり、難解なことが書いてあるわけではないのですが、どう捉えて良いのかわからないところもあり、私にはやや難しかったのかもしれません。ただ印象に残るものと残らないものはあって、理由はよくわからないのですが、「生は誰に対しても特段に好意的ではない。それを知りつつ歩むとき、私に降りかかってくるのはみぞれ。・・・」という書き出しから始まる“みぞれ“という文章は印象に残って何度も読み返しました・・・・不思議です。