「面白くない話事典」伊藤竣泰著を読みました。著者の伊藤竣泰さんは1991年生まれ。朗読詩人。街中で話し手は「面白い!」と思っているが、聞き手からすると全く面白くない話を、収集して分析する面白くない話マニア。大学在学中の2011年頃から本格的に街中で“面白くない話”の収集を始める。自らが実際に収集したエピソードをSNS上や同人誌上にて発表。ポエトリースラムジャパン2018年全国大会出場。コトバスラムジャパン2020/2021全国大会出場。最近は“面白くない話マニア”としてテレビ、ラジオ等メディアにも出演。活動のモットーは「面白くない話は、面白い」
この本の内容紹介によると、昼下がりのファミレス、深夜のファストフード店、喫茶店や電車の中、駅のホーム..誰もが耳にしたことのある「隣のヤツらの、めちゃくちゃつまらない会話」=「面白くない話」。実際に街中で著者自ら収集したリアル「面白くない話」を10年余年分を完全収録。その場から逃げ出したくなるような生々しい共感性羞恥。「ひょっとしたら自分も同じことをしているかもしれない」というそこはかとない恐怖ーー。創作やAIでは決して生み出せない「生々しすぎる」「聞いているこっちが恥ずかしい」147エピソード。・・・・・こんな感じです。(出版元の飛鳥新社書籍紹介より)
「面白くない話をしたくない!そう思ったら読むべきです」・・・本の帯の文字につられて買いました。要するに反面教師にしようということなのだと思いますが、残念ながら還暦近いおじさんからすると、話の内容やテンポについていけず半分以上のエピソードは面白いのか面白くないのかすらわからない始末でした。文字起こししている状態でこれですから、会話を耳にしたぐらいでは多分何を言っているのか全くわからないと思います。ただちょっと気になったことがありまして、面白いか面白くないかの分かれ目として、笑える要素があるかないかが重要視され過ぎてないだろうか?そもそも面白い話か面白く無い話かは、笑えるかどうかとは別物では無いだろうか?あまりにも会話の中に笑えるかどうかの要素が重視されていて、最近は普通の会話がそんなことになっているのか・・・?と、あまりのギャップに愕然としました。・・・・が、しかしこんなことを言っている時点で「面白くない話」に仲間入りしてしまいそうなのでこの辺で終わりにしたいと思います。
面白い話も、笑える話にも、四苦八苦しているおじさんを温かい目で見てもらえるとありがたいです。