映画を観に行く散歩道:シビル・ウォーアメリカ最後の日編

2024年10月16日 16:02

「シビル・ウォーアメリカ最後の日」アレックス・ガーランド脚本・監督を観ました。19の州が合衆国から離脱しテキサス州とカリフォルニア州からなる「西武勢力」と連邦政府による内戦が勃発した近未来の米国を舞台に、ニューヨークから首都ワシントンD.C.へと向かう4人のジャーナリストを描いています。アレックス・ガーランド監督はイングランドの小説家、脚本家、映画プロデューサー、映画監督。2002年、ダニー・ボイル監督のホラー映画「28日後...」で脚本家デビュー。2015年公開の「エクス・マキナ」で映画監督デビューを果たし、第88回アカデミー賞脚本賞にノミネート。私が観たことある映画は「28日後...」と「わたしを離さないで」の2作品でした。(Wikipedia調べ)Rotten TomatoesではTomatometer81%(394Reviews),Popcornmeter70%(1000+Verified Ratings)となっていました。

あらすじはこんな感じです、連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力(WF)」と、フロリダ〜オクラホマにかけて広がる「フロリダ連合」対政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。憲法で禁じられているはずの就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14ヶ月にわたって一度もメディアの取材を受けていないという大統領に直撃インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指しておよそ1400kmの旅に出る。無政府状態と化している郊外を移動する間、ガソリンスタンドを守る地元民と、私刑を受け晒されている瀕死の略奪者、政府軍の捕虜を処刑する民兵など、彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。(映画.comより引用)

銃の発砲音がすごいです・・・まさにそこにいるかのような圧倒的な臨場感があります。内戦とは、内戦の狂気とはこういうものなのだというものすごい圧のようなものを感じます。それぞれのシーンを見ると確かにどこかの内戦で戦場カメラマンが撮った写真の一コマのようにも思えます。戦場でのジャーナリストの映画を撮りたければ、現実に内戦の起こっているリアルな現場で現在進行形の内戦を撮ることができるはずですが、近未来のアメリカを舞台にあえて設定しているのには強いメッセージを感じます。その設定も衝撃的ですが、さらに大統領の描かれ方もまた衝撃的です(詳しくは映画を観てください)。

民主的な選挙のある国で、内戦が起こるほどに人々が分断してしまう可能性はあるのか、あるとすればその理由はなんだろうか、真剣に考える必要があるのかもしれません。










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