「世界の潮流2024−25」大前研一著を読みました。著者の大前研一博士は、マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長。ボーダーレス経済学と地域国家論の提唱者。マッキンゼー時代にはウォール・ストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネス・レビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として広がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。その他の著書に「企業参謀ー戦略思考とはなにか」「第4の波ー大前流21世紀型経済理論」「日本の論点」などがあります。日本の論点は年末の定番書籍として定着している本で、私も毎年だいたい読んでます。
この本は「2時間でわかる世界情勢」をコンセプトにした「大前研一 世界の潮流」シリーズの最新刊に当たります。和平交渉が進まないまま周辺諸国への飛び火が懸念されるイスラエルとパレスチナの武力衝突、3年目を迎えても収束の目途が立たないロシアによるウクライナ侵攻、不動産バブル崩壊で深刻度を増す中国経済危機。そして、世界各国で誕生している独裁的リーダー(マッドマン)たち。いま、世界で何が起こっているのか?読者が現在の世界情勢を正しく理解するためのさまざまな視点を提供してくれます。(Amazonのブックレビューより)
大変興味深く拝見させていただきました、この本のすごいところは「日本の論点」ではなく「世界の潮流」なんですよね。世界全体を分析してその流れを一冊の本にまとめるところは大前研一博士のすごいところではないでしょうか。著者の経験と世界中に広がっている人脈から集めた情報の分析は、いくらインターネットで検索しても、AIに聞いてみても、ここまでの視点を提供できないのではないかと思います。あくまでも大前研一博士の視点を一度通した視点ですが、世界の裏を覗くディープな視点は、私自身の世界・視点を広げてくれるような気がします。また一流のコンサルタントはこう考える・・・というこれまたディープな世界をのぞくことができて勉強になります。本当に2時間くらいで読めますのでぜひ読んでみてください。