これまで坂の下と梶原(共に鎌倉市内)にある御霊神社はブログに登場してたのですが、今回は藤沢市宮前にある御霊神社へ行ってきました。鎌倉市坂の下にある御霊神社は(この辺りでは一番有名なのですが)、もとは坂東平氏鎌倉党の五家、鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀った神社であったとされ、五霊から転じて御霊神社と通称されるようになったそうです。藤沢市宮前(村岡という地名もすぐ近くにある)にある御霊神社は、こちらの方が歴史は古いかもしれないのですが、940年(平安中期?)に村岡五郎良文が平将門の討伐祈願のため山城国洛中(京都府京都市上京区上御霊前通)の御霊神社より勧請しました。のちに鎌倉権五郎景政、葛原親王、高見王、高望王が祭神に加えられています。住宅街の中にぽっこりと鎮守の森の丘が出現してその中に神社が立っている感じです。御霊神社の東に続く丘は平台と呼ばれ、前九年の役(1056年)の出陣にあたり、源頼義がこの山にて白旗を立て軍勢を集めたことから白旗山と呼ばれています。ちなみに宮前御霊神社の北側のすぐ近くには、JR東日本管轄の東海道線には約100年ぶりに新しい駅、村岡新駅(仮称)が誕生しようとしています。計画によると今年の秋に着工し、2032年開業予定だそうで、直近で開業したのは1925年に開業した熱海駅以来となり、約100年ぶりとなるようです。1925年がどんな年だったかというと、社団法人東京放送局(現NHK)がラジオ放送を開始、普通選挙法公布(25歳以上の男子に選挙権)、治安維持法公布などがあった年です。曇っていたにもかかわらず遠くに富士山を望むことができました、写真を撮ってきたのでご覧ください。
1️⃣宮前御霊神社参道
2️⃣なぜか寿老人様もいる
3️⃣宮前御霊神社本殿
4️⃣タブノキ(なぜか坂の下の御霊神社にも同じような大木のタブノキがある)
5️⃣この辺りに新駅が建設されるようです
6️⃣陸橋から望む富士山