THE EYE TEST

2024年05月15日 16:19

「観察の力:THE EYE TEST」クリス・ジョーンズ著を読みました。著者のクリス・ジョーンズさんはジャーナリストであり、エスクァイア、WIRED、ニューヨークタイムズ・マガジン、ウォールストリート・ジャーナル・マガジンなど様々な雑誌に寄稿。ナショナルマガジン・アワードの特集記事部門、2005年「HOME」エスクァイア、2009年「The Things That Carried Him」エスクァイアの二度にわたって受賞しています。

『あらゆる意思決定にはデータとエビデンスが必要だ。だが、定量分析の結果が常に正しいとは限らず、アルゴリズムも無謬ではない。そしてAIに対する妄信は、しばしば現実離れした破滅的な結果をもたらす。データイズムとアナリティクス全盛の時代、真に信頼できるのは己の目による「観察」なのだ。・・・世界最高峰のアスリート、マジシャン、医師、格闘家、気象学者、刑事などへの長年にわたる取材をもとに、物事の本質を見極め、より良い判断を下すためのヒントを示す傑作ノンフィクション』本の表紙裏に内容紹介文があり、わかりやすかったのでそちらを抜粋して載せています。・・内容はこんな感じです。

データとエビデンスはもちろん重要なことは確かなのですが、著者はこうも言っています、世の中にある疑問は数字で答えられる疑問ばかりではない、人間に頼らなければならないこともある。人間の独創性と想像力が欠かせない。私たちの生活には、難問や不思議なことが満ちあふれている。こうしたものとの向き合い方は、あなた次第だ。さらにこの本の冒頭で1929年にサタデー・イブニングポスト紙のインタビュー記事で、アインシュタインが「あなたは知識よりも想像力を信用するのですか」という質問に、「私は芸術家として自由に想像力を働かせる。想像力は知識よりも重要だ。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む」と答えたものを引用している。ちなみにCOPILOTに予測力と想像力の違いは?と聞くと、予測力は、将来の出来事や結果を、現在の情報やデータをもとに推し量る能力であり、想像力は、実際には経験のないことについて思いを巡らす能力と回答しました。

もしかしたらこれから生まれてくる新人類たちは、観察の力が進化し、AIのフェイク動画やフェイクニュースを(理由はよくわからないが)一発で見抜いてしまうようになるのかもしれない。

熱心に研究や練習や実験、さらに観察を続けていけば、私も観察の力を磨くことができるだろうか・・・・・・・。

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