シジュウカラを探しての散歩道:鎌倉広町緑地編

2024年04月20日 18:38

最近「動物たちは何を喋っているのか」山極寿一博士・鈴木俊貴博士著を読みまして。影響を受けてシジュウカラを探しに鎌倉広町緑地に行ってきました。

本について紹介しますと、
山極寿一博士は、日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長、などを歴任し、2020年まで京都大学総長を務められており、現在は総合地球環境研究所所長。鹿児島県屋久島で野生ニホンザル、アフリカ各地でゴリラの行動や生態をもとに初期人類の生活を復元し、人類に特有な社会的特徴の由来を探っている方です。

鈴木俊貴博士は、東京大学大学院総合文化研究科助教、京都大学白眉センター特定助教などを経て、現在は東京大学先端科学研究センター准教授。シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指している方です。

この本では、この二人の博士が、動物の認知やコミュニケーションに関する最新の研究をもとに語り合う対談形式の本です(以前、鈴木博士の他の本はこのブログに登場しています)。散歩とは関係ないのですがこの本は面白いのでおすすめです。動物の話だけでなく、話は人類の言語にも及び、現代の問題であるSNSやAIについてまで言及しています。山極博士がこんなことをおっしゃっていたのが印象的でした「巧妙に現実世界を模倣しているけど、実は言語化できない感情や身体性を切り捨てている仮想空間やAIが存在感を増すと、我々人間の脳もそちらに引っ張られて、感情や身体性を捨てることになるんじゃないかと」・・人間の脳の方がAIに寄せていってしまう?・・・・じっくり考えてみたいと思います。

ちなみに探しにいったシジュウカラなのですが、残念ながらこういう時に限ってあれだけ群れでいたシジュウカラが見つからない・・。ただ「ピーツピ」という鳴き声は盛んに聞こえるんです。これ実を言うと鈴木博士曰く、シジュウカラ語で「警戒しろ!」と言っているそうです。そういえばあちらこちらで盛んに聞こえてました・・姿が見えないわけです。そんなに警戒しなくてもいいのに・・・。まだまだバードウォッチングは修行が足りないようです。

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