雨に煙る散歩道:横須賀美術館へ行く編

2024年03月30日 13:27

プリツカー賞(The Pritzker Architecture Prize)をご存知でしょうか?アメリカのホテルチェーン「ハイアットホテルアンドリゾーツ」のオーナーであるプリツカー一族が運営するハイアット財団から建築家に対して授与される賞であり、「建築界のノーベル賞」とも紹介されることがあります。ちなみに2024年の今年は山本理顕氏が受賞されています(1987年丹下健三氏、1995年安藤忠雄氏など日本人は山本理顕氏を含め最多の9人が受賞)。この山本理顕氏は実を言うと日本大学理工学部建築学科を卒業され(1968年)、2011年より日本大学大学院特任教授も務められています。日本大学出身であり、さらに言えば理工学部出身でもありますので私の大先輩に当たります。このところ不祥事が続き叩かれまくっている日本大学のOBとしては久しぶりに聞いた明るいニュースではないでしょうか(ちなみに先場所優勝の尊富士は日本大学法学部卒、明るいニュースでした)。今回は、その山本理顕設計工場が設計したものの一つ横須賀美術館に行ってきました。山本氏はモダンで機能的な建築スタイルを好む傾向があるそうで、まさに横須賀美術館はそうしたスタイルを採用しており、広々とした空間と透明なガラス面を多用して建物の内部と外部の環境、さらに建物と周囲の環境を一体化させ境界を曖昧にすることで開放的な雰囲気を醸し出しています。今回は残念ながら天気が良くなかった・・・・。天気が良ければ観音崎から望む東京湾の素晴らしい景色が撮れたはずなのですが・・・・雨に煙る東京湾になってしまいました。一応写真を撮ってきましたのでご覧ください(あの開放感は訪れてみないとわからないと思いますので、ぜひ一度屋上からの眺めを体感してみていただきたい)。

今回はもう一つ目的がありまして、「鈴木敏夫とジブリ展」3/20(水祝)〜6/18(火)横須賀美術館が開催されていたので、そちらの方も観てきました。鈴木敏夫さんのは(知らない人はいないと思いますが一応紹介しますと)、映画プロデューサー、編集者で株式会社スタジオジブリ代表取締役議長、徳間記念アニメーション文化財団副理事です。実を言うとそれほど期待して行ったわけではないのですが、大変興味深く拝見しました、思った以上に面白かった。特に他人の蔵書や持っているDVDを観るのがこんなに楽しいと思いませんでした。図書館や街の本屋に行って本を物色したりするのとはちょっと違った楽しさがありました。本当はもう少し時間をかけて観たかったのですが、結構混んでいたようなので迷惑をかけないように早めに切り上げました。色々な方の蔵書展があれば観てみたいです。今後、宮崎駿さんの蔵書展の予定はないでしょうか?期待しています。

1️⃣横須賀美術館❶正面入り口から全景
2️⃣横須賀武術館❷屋内より東京湾を
3️⃣横須賀美術館❸屋上より美術館越しの東京湾
4️⃣横須賀美術館❹エレベーターシャフト
5️⃣鈴木敏夫とジブリ展①入り口の千尋
6️⃣鈴木敏夫とジブリ展②蔵書展にいるカオナシ

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